能登半島地震の一レポート

輪島市から50km地点(中能登町と氷見市との県境)から、能登半島方面を望む

輪島市から~50km地域から

  • 震源地(輪島市から西北西~40km:珠洲市外浦沿岸部)
  • 輪島市0km—七尾市40km—中能登町50km—羽咋市60km—内灘町90km—金沢市100km
  •  ——–志賀町(北端30km——————南端60km)
  • ——————————————–:富山県: 氷見市65km 高岡市75km

司法書士おばた法務事務所をリモート(能登)から科学技術の側面からサポートしています。
私が住む中能登町は、輪島市から~50km、震度6弱、断水~10日、幸い電気は大丈夫。
震源に近い、七尾市(~40km)では、被害は深刻でいまなお断水(一月末時点)。
震源から遠い、内灘町(~90km)、河北町、隣の富山県では、全国ニュースでも報道されるように液状化の被害が深刻。
中間距離(~50km)にある中能登町の被害は、それらに比べると少ないが、全半壊住宅~20棟、一部損壊~30棟。
我が家は山稜(~150m)の麓、徒歩数分の能登部神社の鳥居の中央部分が崩落、地盤に亀裂、近くのお店などの被害が大きい。我が家は木造2階建て、玄関の土間コンが少し盛り上がる。一階は大きな損傷はないが、二階に少なからずダメージ。

能登部神社ー鳥居の内側
能登部神社ー鳥居の内側から
能登部神社ー鳥居の外側
能登部神社ー鳥居の外側から

今回と同規模の震度の経験は、宮城沖地震1978年以来。
その時も、今回も、とにかく怖かった、柱を握りしめていた。
一か月近く立つと、少し余裕がでてきました。

一か月ぶりに富山県との県境まで散歩してきました。ウロコ雲の下、リフレッシュ。

道には大小亀裂の跡があちらにもこちらにも、応急処置で亀裂を埋めたと所もたくさん見受けられました。交通には大きな支障がないと思われるレベルにまで修復されていました。中能登町の土木建設課、石川県の中能登土木総合事務所が、毎日懸命に応急修復にあたったのだと思います。

散歩の途中、町の横断する長曾川にかかる橋(冠橋:カンムリバシ)を渡ります。橋と道路との高低差がずいぶん大きくなっている感じがしました。感覚的なものなので、断言できず。

しばらく、橋のたもとで観察していると、橋に向ってくる乗用車が橋の少し手前で急に速度を落とし、ゆっくりと橋を渡っていきました。やはり、地震で道路と橋との間の高低差が広がったと感じた感覚は、間違いなかったようです。

長曽川の土手沿いの小道を進むと、長曽川にそそぐ水路にかかる小橋をまたぎます。この小橋は両岸との高低差がこれまでも10cm程あったのですが、20cm前後に広がっている感じです。手の幅を使って段差の一部だけを測定したものですので、参考程度と思ってください。

・土手沿い小道を横切る水路にかかる小橋:段差~20cm。

・奥に小さく見える橋が冠橋、車道。

長曽川のこの辺りは、私の感覚では10cm~20cmほど隆起あるいは沈降したような感じです。今後、専門家によるGPSデータ解析などを通して詳しく分析されることを期待しています。

GPS測量の進歩は著しく1cmレベルの測位が、その気になれば誰でもできる環境になっています。電子技術とGPSに関してある程度の知識が必要ですが、そんなに高いレベルものではありません。

5年ほど前に、別の目的で、GPSによる高精度の定点測位を行うことを計画、機器の自作を考えたことがあります。自宅のDIY修理に忙しく、立ち消えになってしまいました。今になって思えば、その時に作っておけば、今回の地震にも役立てることができたのにと思うと残念です。

この一か月の間に、政府、県のみならずさまざまな組織からの支援情報が、新聞紙面にも随時掲載されてきました。行政書士、司法書士によるサポートの記事もあったと思うのですが、一か月分の新聞をざっと見返しても、確認できず。

自然災害に対して司法書士などの立場からはどんなサポートが出来るのだろうと改めた考えるようになりました。

ライター 司法書士おばた法務事務所:科学技術サポーター

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